ほとんどが、すごい暗いです。
ファンタジー色が強いです。
本人的には、改めて読みたくないくらい青臭いなぁ……

下の方ほど新しい作品。
()内は作った日付です。

朱い夢

(1999.07)
Side:浄也 【帰れないあの日】の詩です。伝言と鏡の関係です。
夢を見た君が
  長い旅をする夢を
隣で俺も 長い旅をしている

君を探しているよ
  長い時間ときの中で
夢を見る 君と同じ時間ときを過ごす

夢を見た 君が
  旅を終えて眠る夢を
年老いた君の笑顔 旅の終わりに

君を探しているよ
  長い時間ときの中で
夢を見る 君の笑顔を見るために

目が覚めて君は
  もうどこにもいなかった
同じ時間ときを渡れずに
  君は一人旅立った

君を探していたよ この四海せかい中を
どこにもいない 君を ずっと探して

夢から覚めると
  僕は一人で君の姿を探す
夢から覚めると
  君がいないと知る

夢を見た 君が
  年老いて笑う夢を
叶わなかった夢 たった一人の夢……
夢を見た 君が
  笑顔を残し去る夢を
    …遥か昔の君のいた夢

星の住人

(1999.08)
ファイナルファンタジー7のパロディ小説(未公開:自作)のイメージで。 視点はザックス(わかるかなぁ…)。
何気ないことが 嬉しかったりとか
なんでもないことで 幸せだったりとか
血にまみれた この人生も
    まぁ 捨てたもんでもない

どうしたって 平和なんか求められないけど
どうしたって 戦いの中から逃げられないけど
血にまみれた この人生も
    まぁ 俺にはあってるかもしれない

傷つき 苦しむことなんて いくらでも知っている
ゆっくりと壊れてく 俺とあいつらと
    何も出来ないなんて とっくにわかってるんだ
神なんて信じない でも願わずにいられない

いつだって 俺は大切な人のところへ行く
    血にまみれた過去も未来も 俺が全部選んだんだ
俺たちはいつだって 未来に片足だけ突っ込んで
俺たちはいつだって 未来の住人

そうだ 幸せになりたかった
そうだ きっと幸せだった
今は祈ってもいい すべてなくした今でも
今は祈ってもいい あの頃とは違う あいつらと俺でも

幸せになれ
幸せになれ
幸せであれ……

伝言

(1999.09)
Side:朱鈴 【帰れないあの日】を見よう……
遠い過去を想って
  あなたは今苦しんでいるの?
長い別れよ
  永遠の呪縛よ

さよならの時の約束を あなたは今も守っている
あなたの中で 今も私
    微笑んでいるの?
「西遊記」を開いて
長い別れよ
  長い呪縛よ

本当は忘れてもいいと
  あなたに伝えられない
本当に大好きだから
  悲しい笑顔は見たくない
幸せになって欲しいと
  あなたに伝えられない

遠い昔の約束を
  勝手な私の言い分を
忘れてしまって 本当はいいの
  もう決して会うことはないから

伝えられない言葉たち
あなたは きっと苦しんでいる
だから そろそろ忘れていいの
  私はちゃんと覚えている
    鬼になっても 神になっても……

あなたを今も苦しめる
         私の言葉よ
長い別れよ
     長い呪縛よ

無題

(1999.09.21)
インスピレーション元は谷山浩子。 なんとなく、で作っている。
ごめんね 大好きだよ
  そんなに苦しめるなんて思わなかった
泣かないでよ 笑っていてよ
小さく口ずさむ歌がせつないね

ごめんね 大好きだよ
  そんなに悲しむなんて思わなかった
黙らないでよ 歌っていてよ
  君の歌声がとても好きだよ

ごめんね 大好きだよ
 でも もうお別れの時間
泣かないで 黙らないで
  怒っていてもいいから起きていて

目を開いて 僕を見ててよ
 もう声も届かないけど
僕もちゃんと見てるから

ごめんね 大好きだよ
  僕は何も出来ないんだ……

人形の森

(1999.09.21)
自作小説のキャラクターからのイメージ。 ちょっとだけ、悲しい話です。
これは魔法 たった一度だけの
だけど僕は失敗作で
  大好きなあの子の涙は止まらない

たった一夜の魔法
  夜の明ける前に
サぁ 動き出ソう
眠る君を見つめながら
  僕はゆっくり狂い出す

人形の恋は 一夜の恋
人形の恋は 永遠の恋
ヒトの想いが命を吹き込んだ
  小さな人形の恋の物語

人形たちが燃え上がる
  彼らの女神が寂しげに呟く
浄化の炎が森を染める
  人形たちはもう泣かない
  人形たちは
    もう泣かない……

水中都市

(1999.09.30)
環境問題的ななにか。 イキモノのいない水のイメージって好き。 毒あるらしいけど。
誰も知らない国がある
毒の海に沈んだ 都市たちよ
魚すらいない 静かな水底よ

ビルたちは眠る
人に忘れられて
光の届かぬ水の底で

あぁ これは何というところなのか
壊れた世界で 音もなく
月の光もここまでは届かない

誰も知らない町で
誰もいない町で
ビルたちは ゆっくりと削られてゆく

誰も知らない都市がある
毒の海に 魚たちもいない
ただ静かに 都市まちは眠る

沈黙の館(仮)

(???)
まだ書き上げてない作品のイメージで。 とりあえず、いつかは書くと思う。タイトルも仮。
綺麗な海と 青い空と 凍る太陽
美しい獣と 力強い鳥と はかない草たち

綺麗な海と
きらめく魚たちと
流れ流れて 空に舞う

青い空と すべてを動かす風たちと
流される雲たちと
舞い上がり 舞い上がり 夢に酔う

凍る太陽と
たくましいけだもの・・・・たちと
踊り狂い 踊り狂い
あの空へ跳べ

時の狂った この楽園から
解き放たれた 哀しき魔獣
時の狂いし この楽園に
ただ狂うのみ残された
哀しき魔獣の影の破片かけら

踊り狂へ 踊り狂へ
あの空へ 跳べ

これからの翼

(1999.10.26)
いや、ただ頑張って作品を作るぞっていう気合の詩。 スケッチブックに書いてた。
長い長い旅の向こうには何があるのか
ずっと探しているけれど
まだ 自分の名前すら見つからない

まだ始まってもいない物語
まだ見つけていない何か

いつだって自分の物語探している
お互いが何処にいるのかも知らないけれど
会いたくて 会いたくて

折れた翼広げて 飛び出そうよ
  まだ書かれていない物語から

さあ、本を開いて
私はきっと そこにいる
私はきっと そこに行く・・

ありがとう

(2002.10.17)
ふと深夜に思いついた詩 そろそろ冬本番で部屋が寒い
私は小さな子供になって
広くて暗いトコロで泣いている
そこには誰もいなくて
遠くで楽しげな声がしている

私は小さな子供になって
小さく 丸くなっている
そこはとても冷たくて
外が暖かいことを知っている

それは 小さな子供
泣きながら 怖がっている子供
それは 寂しい気持ち
誰かを愛し 求める心

子供は本当は一人ではなく
そこは本当は暖かく
明るく 優しい…

私は小さな子供になって
あたたかい 体温を感じて
そこには 誰かがいて
  楽しげな声がしている…

雷が鳴って

(2002.11.21)
そういえば以前に、恋人宅でいちゃついてる時、 雨も降らず、近くで雷鳴って、 うきうきしながら見てた覚えがあるなぁ
雷が鳴って
暗い部屋で二人きり
貴方の体温を感じて

閃光が走り
暗い部屋で二人きり
貴方と暗い空を見る

確かなものは
  力強い貴方の腕
不安は 閃光に弾けて
雷鳴に溶けるから

雷が鳴って
暗い部屋で二人きり
貴方の体温を感じて

不安なのは 外の世界
確信は空気に溶けて
澄んだ風に消えてゆく

雷が去って
私はまた歩き出す
貴方の腕の中から外へ
遠くで雷の音がする
私は貴方の隣を歩く…

虚空の夢

(2002.12.06)
深夜にタイトルからできた詩 なんとなくなので他意はない。
いつか この手につかもうと
描き続けた 確かな想い
誰もがきっと
忘れてしまった破片(カケラ)たち

ずっとそばにいたのに
この手をすり抜けていった
光の残像
残像だけが 瞳に刻まれて

いつしか 走ることを忘れた足
振り上げた手に残るものは
記憶の隅の宝物

いつか この手につかんだ想い
描き続けた 虚空の夢
風にさらわれ
消えてしまった 宝物

いつか 瞳に刻まれた
あの日忘れた 宝物
胸の隅で眠る
忘れられた破片たち

ワード

(2003.06.22)
仕事帰りに電車内にて。 日本語って難しいよね。
欠けた言葉 探して
はじめから欠けていた 言葉
きっと足りないまま
貴方への言葉 私から
私への言葉 貴方から

はじめから欠けていた 言葉
ずっと足りないまま
欠片の夢をとりこぼして
言葉もないまま
冷えた刻の欠片

欠けた言葉 探して
終わらないまま
貴方と踊る 光の夢で
欠けた言葉 探して
見つからないまま
彷徨う魂は
  この夢の名を…

the Song of Power

(2003.08.22)
友人とのチャット中に完成した詩。 お題は友人達の組んでいるユニット「VERSUS」(もう存在しない) 作った直後に曲がつき、更にプレゼントされた曲。 これは曲がつく前の詩のみバージョン。
この歌で君の翼を広げよう
背中一杯に 未来広げて
つよく飛び立てるような
そんな 翼が広がる歌を

君に捧げよう 翔び立つ君に
ただ 僕は歌うだけ
君に小さな勇気を この歌で

この歌で君の翼を広げよう
あふれるくらいの 精一杯の声で
君の希望が飛び立てるような
そんな 翼が広がる歌を

小さな願いを いつも抱えて
ただ 僕は歌うだけ
まだ開かない君の翼に向って

飛び立つ君に 僕は歌を歌おう
空を駈ける 白い翼が
君を包む 蒼い空が
僕の歌を広げてくれる

高らかに歌おう 祝福の歌を
翼をつよく羽ばたかせて
青空を突き抜けるような

この歌で君の翼を広げよう
背中一杯に 未来広げて
つよ飛び立てるような
そんな 翼が広がる歌を…

(2003.10.02)
詩を集めている友人サイトに投稿した作品 まぁ、こういうことも考えてますよ、たまに
ただ静かに鳴る音が
染み渡る 響きが
その夢が
まだ この場所にあるから

祈る想い 舞い散る言葉
優しい音楽は 君のもとへ
しろく煌く 小さな願い
「いつまでも 同じ夢を見て…」

この祈りを どうか届けて
あたたかい場所が ここにあるから
君を守る 剣を振るい
君が歩き続けられるように
不器用に祈っているから

祈る想い 舞い散る言葉
優しい祈りは 君のもとへ
闇を払う 穏やかな願い
「いつまでも 幸せでいて…」

ただ静かに鳴る音が
透き通る 音楽
その夢が
まだ この場所にあるから…

ウミノユキ

(2003.10.23)
同タイトルの試作メロディーに詩をつけた作品。 作曲とお題は友人から。 「切ないカンジ」「深海の珊瑚礁」がテーマ。
深く眠る 君の夢が
まだ 僕の中に残るから
闇の中で ゆらめく
ほのかな光だけ 頼りに

ひろがる歌声が 君の姿を探して
一面に広がるのに
静かな歌声が
そこらへ 満ちていくのに
君はまだ目覚めない

深い海よ 僕を包んで
沈めて 広げて
彼女を探して まだ夢の中を
淡く光る 珊瑚の海よ

まだ夜は 明けない
月の灯り 届かぬ
闇の中 静かに眠る

ひろがう歌声 一面の雪
淡く揺れる ウミノユキ
眠る世界 静寂の夢

poem.txt · 最終更新: 2023/06/24 06:50 by 127.0.0.1
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